【門前仲町・ヘッドスパ】体内物質の分泌や伝達を調整する睡眠薬

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睡眠
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こんにちは☀️
門前仲町・越中島エリアでドライヘッドスパ&睡眠整体をやっているゆくるの大城です!


前回は脳の活動全般を抑える「ノックダウン型」睡眠薬のことについて書きました。ノックダウン型では眠らせるという効果は強いが、やはり自然な眠りは起きないし、さらに「それがないと眠れない」という依存の状態まで作ってしまいます。


今回は、もう1つの種類である「不眠の原因と考えられる体内物質の分泌や伝達を調整する薬」について書いていきます。


新しい薬① 【メラトニン受容体作動薬】
1990年代の後半になってから、不眠の原因と考えられる体内物質の分泌や伝達を調整することで、自然の眠りを作るタイプの新しい薬が登場しました。
その薬が【メラトニン受容体作動薬】です。
メラトニンとは、睡眠ホルモンや眠りのホルモンと呼ばれます。
メラトニンが分泌されると、体温を下げ、眠るための準備に入ります。
このメラトニンが正常に分泌されなくなると、眠る準備が整わず、不眠の症状が現れるようになります。


【メラトニン受容体作動薬】の特徴は?
メラトニン受容体作動薬の仕事は、脳の視床下部という場所にある、生体リズムを司る視交叉上核にあるメラトニン受容体を刺激することで睡眠ホルモンのメラトニンの神経伝達を促します。
ベンゾジアゼピン系との大きな違いは、記憶障害や筋弛緩などの副作用が少ないこと、長く飲み続けても依存性が出ないことです。
新しい薬② 【オレキシン受容体拮抗薬】
もう1つの新しい薬が【オレキシン受容体拮抗薬】で、睡眠薬としては最も新しい薬と認知されています。
オレキシンとは覚醒に必要な神経伝達物質です。
その他にも覚醒に関与するノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、セロトニン、ドーパミン、アセチルコリンなどの覚醒システムを制御している大本がオレキシンになります。
オレキシンが機能不全になれば、覚醒状態を維持できずに眠ってしまうという状態を作る薬になります。


【オレキシン受容体拮抗薬】の特徴は?
オレキシン受容体拮抗薬の特徴は、覚醒物質のオレキシンが体内で分泌されていれば、その覚醒作用を阻害して寝るように働きます。
動物実験では、寝ている動物に投与してもそれ以上寝ないという結果が出たそうです。それは、十分な睡眠がとれている時には体内でオレキシンは分泌されないため、阻害するにいたらないということの証明にもなります。
このことから、不眠症の人はオレキシンが過剰に働いていることで過緊張や過覚醒が起き、眠れない人もいるのではないかという推測ができます。


睡眠の質や体への影響は?
オレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬は、ベンゾジアゼピン系などの脳の活動全般を低下させる「ノックダウン型」とは違い、睡眠中の脳波も自然な波形になるそうです。
また、これらの新しい薬をあまり効かないという人もいるようですが、メラトニンやオレキシンが正常に分泌されていれば効かなくてあたりまえなので、安全な薬だということになります。


まとめ
これまで、睡眠薬についてお話してきましたが、安全な薬が出てきているとはいえ、いずれも不眠症の症状を抑えているだけで、根本的に治しているわけではありません。眠れなくて困っていた人が、眠れるだけで満足することも事実としてあります。
しかし、どんなに良い薬が開発されても、結局は目覚めがよくないと良い睡眠とは言えません。「薬が効いていてよく眠れました」とは言っても、目覚めが悪いと良い薬ではないのです。
本当に薬の作用で眠れたのか、はたまた違う要因で眠れたのか、ということを見極めていくことで「飲まないと眠れない」という依存性にストップをかけていくことにも繋がっていきます。


眠れないときに睡眠薬を使うことは仕方ないと思いますが、本当に睡眠を改善させるには生活習慣を改善させなければいけません。
睡眠外来を検索して病院に行くことも1つですし、私のように睡眠を専門に扱っているサロンにいき相談するのも1つだと思います。
悩んでなにもしなければ何も変わらないと思います!
そういうお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。



★参考
・睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する 西野精治

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ゆくる

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