【門前仲町・ヘッドスパ】消化について

query_builder 2022/01/20
栄養
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こんにちは!
門前仲町・越中島駅近くでドライヘッドスパと整体を組み合わせて睡眠改善をしている【ゆくる】の大城です。


今回は睡眠の話ではなく、人の体のお勉強ということで、「食べ物の消化」についてお話していきます!


というのも、先日、お客様から「逆流性食道炎が辛くて・・・」という話を聞いたことがきっかけです。
本来、体に異常がなければ、消化液や粘液などは適正な量しか出されないはずなのになぁと思ったので、正常な生理学での「消化」についてブログでアウトプットさせてもらいます。


消化とは
まず、私たちの体は普段の食事で食べたものを分解し、消化管から吸収しやすい低分子物質まで消化し、栄養として身体に吸収しています。
食べたものは口に入り、食道、胃、小腸、大腸を通りながら消化・吸収され、最終的に便として排泄されます。
ちなみに、「消化」とは、食べ物を吸収しやすい形にまで分解することを指します。炭水化物は単糖類に、たんぱく質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸やグリセロールにそれぞれ分解されて体内に取り込まれます。私たちが生命を維持するためには、「消化」はなくてはならない働きになります。


消化の方法は2種類
1つ目は【化学的消化】です。
消化液を分泌し、その中に含まれる消化酵素によって食べ物を分解する消化液には、唾液、胃液、膵液、腸液などがあります。


2つ目は【機械的消化】です。
消化管の運動によって内容物を細かくしたり、消化液と混ぜ合わせたりするになります。歯での咀嚼や、消化管の蠕動(ぜんどう)運動などがあります。


消化の仕組み
ここからは食べ物が消化されるまでの流れをお伝えします。
①口腔
消化の最初の働きは、口での咀嚼です。歯で食べ物を細かくすると同時に唾液と混ぜ合わせることで消化をしやすい形にしていきます。
唾液には「唾液アミラーゼ」という消化酵素が含まれており、デンプン(糖質)を分解します。さらに、唾液には抗菌作用もあり、口の中を清潔に保っています。


②食道
口腔内で細かくされた食べ物は、食道を通って胃へと運ばれます。食べ物は食道の運動によって胃に運ばれ、胃に運ぶと食道下部の括約筋が閉じて食べ物が逆流しないようにしています。(※本当ならここで逆流しないようになっている)


③胃
胃は蠕動(ぜんどう)運動をすることによって食べ物を撹拌すると同時に、胃液の分泌を行い食べ物の分解をします。
胃液の分泌には、胃に食べ物が入って胃粘膜への機械的刺激によって胃液の分泌をする方法と、脳からの神経伝達で塩酸分泌を行う2つの方法で胃液を分泌します。胃の幽門部(出口)付近のガストリン細胞が、たんぱく質の分解されたものに反応してガストリンを分泌し、そのガストリンが血流を介して胃の壁細胞に到達すると、水素イオンの多い大量の胃液を分泌させます。また、ガストリンは主細胞からのペプシノゲンも刺激し、約80%の胃液分泌が行われます。


④小腸(十二指腸、空腸、回腸)
小腸のうち十二指腸は膵臓・胆のうと繋がった臓器で、膵臓からの膵液と胆のうからの胆汁によって本格的な消化を行います。膵液にはたくさんの消化酵素が含まれており、糖質、たんぱく質、脂質の3大栄養素すべてを分解します。胆汁には消化酵素は含まれませんが、脂肪の分解を手助けするほか、ビリルビンという成分が便を褐色に着色します。そのほかに十二指腸自身からも消化液が分泌されています。
空腸と回腸に運ばれた食べ物は、小腸の運動によって膵液と混ぜ合わせることで、炭水化物をブドウ糖にたんぱく質をアミノ酸に分解します。脂質においては、まず胆汁が脂肪分子にして、そこから膵液が脂肪酸へと分解を行います
小腸の内壁は絨毛(じゅうもう)と呼ばれる無数のひだで覆われ、分解された栄養素を吸収し、残りのものを大腸へと運んでいきます。
また、たんぱく消化産物や乳び(脂肪)などが十二指腸粘膜に科学的刺激を与えるとセクレチンというホルモンを分泌し、血流を介して胃液の分泌抑制させます


⑤大腸
大腸のうちの結腸と呼ばれる部分に運ばれてきた内容物は、そのうちの大部分を占める水分が粘膜から吸収され、固形状の弁となります。大腸の粘膜から出る粘液に消化酵素はほとんど含まれていませんが、100種類以上もの腸内細菌によって未消化物の分解や発酵などが行われています。その後、結腸、直腸、肛門の順に便が運ばれます。


⑥肛門
肛門には、私たちの意思とは無関係に働く内肛門括約筋と、意志によって緩めたり閉じたりできる外肛門括約筋とに分かれます。便が直腸まで到達して、直腸の壁が伸ばされると、その刺激が脳に伝わって”排便したい”という気持ちが生じます。便意を感じた時点で内肛門括約筋は緩みますが、外肛門括約筋は意識的に閉じておくことができます。その後、トイレで態勢が整うと、外肛門括約筋も緩み便が体外へ排出されます。


消化液について
消化液の唾液は中性(ph7.0)で、胃液は酸性(ph約1.0)膵液はアルカリ性(ph約8.5)腸液はアルカリ性(ph8.3)、胆汁はアルカリ性(ph約8.3)となっています。胃液の強酸性を膵液や腸液、胆汁のアルカリ性で防ぐようにできています。
また、大腸液には消化作用はほとんどないのですが、粘液が糞塊による粘膜の損傷を防いだり、粘着性で糞塊の形成を助けています。


消化管での吸収
消化によって吸収可能な低分子となった栄養素やビタミン、塩類及び水分が、粘膜を通過してリンパや血液中に入っていくことを吸収といいます。
吸収は消化器のなかでも約90%が小腸で行われ、10%が胃と大腸で行われてます。


まとめ
これが正常な消化の流れになります。
食べ物が口に入る前から、条件反射で唾液の分泌が始まります。そこから口に食べ物が入ると、消化器のどこを食べ物が通過しているか感じ取り、適切な場所で適切な消化が行われるようにできています。
基本的に、副交感神経が優位になると腸などの動きが促進され消化が活発になります。
便秘になったりする人は自律神経が乱れ、交感神経が優位になりすぎていて腸がうまく動いていないかもしれません。
また、精神的にストレスなどを感じると交感神経が優位になり、胃の粘膜がうまく出なくなります。粘膜は胃液から胃を守ってくれているので、ストレスを溜め込みやす人は胃潰瘍などになりやすいとも言われています。
逆流性食道炎などもそうですが、異常がある場合は薬の服用も必要かもしれません。
しかし、薬で抑えすぎるのもいかがなものかと個人的には思っています。
体は「消化液出したいのに薬の反応であまり出せない。じゃあもっと出力を上げて消化液出しちゃおう!」となって過剰分泌になっているのではないかなと感じます。
時間をかけてよく噛んで食べたり、野菜から先に食べたり、食後すぐに横にならないなど、少しの工夫でも対策になるのではないかなと思います。
意識して行動していけば体質は変わりますよ。
ぜひ、ご参考になればと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
参考
●生理学 南江堂
●トリムミズラボ「消化の仕組みとは?消化にいい食べ方で快適なお通じを」
https://www.nihon-trim.co.jp/media/29504/

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